システムトレードとは売買を人の意志ではなく機械(パソコンのソフト)に任せてしまいます。何もしないで大儲けと期待はふくらみます。でも、何もしなくていいわけではありません。以下にシステムトレードを始めるときに最低限、覚えておいた方が良いことを紹介します。

システムトレードのメリット

 FXで利益を上げている人は、裁量取引(人の手により売買を行う取引)であっても、自分なりの売買ルールを確立していると思います。しかし24時間チャートを見て、売買のルールが成立したタイミングでパソコンの操作をすることは出来ません。また、負けが重なり取り返しに焦りロット数を上げてみたり、自分のルールを逸脱して取引をしてしまうかもしれません。このような問題は売買ルールをプログラム化して自動売買にすることにより避けることが出来ます。
 また、まだ自分のルールが確立出来ず裁量取引で利益が上げられない人は、優秀な自動売買のソフトを入手する事により利益をあげられるかもしれません。

システムトレードのデメリット

 システムトレードでは自分のFXの腕は上がりません。また、システムトレードはパソコンにソフトを入れて売買させるため、基本的には常時パソコンの電源をつけっぱなしにする必要があります。電気代として1000円〜1500円/月 掛かってしまいます。
 多くのシステムトレードのソフトは売買は行ってくれますが資金管理までは行ってくれません。ほったらかしにしておくと、いつの間にか負け続けて資金が殆ど無いという状態になる可能性もあります。

システムトレードの注意点

 システムトレードでは自分が全く何もしなくて良いわけではありません。
 システムトレードで利益を出そうと考えた場合、1つの自動売買ソフトにのみ頼ることは危険です。それぞれの自動売買ソフトには得意とする相場と苦手とする相場があります。言ってみれば相場と自動売買ソフトの相性のようなものです。
 この為、1つの自動売買ソフトのみでは利益に波が出てしまうので通常は複数の自動売買ソフトを動作させ、利益を出している自動売買ソフト(EA)に多くの資金を割り当てロットを調整したり、時には調子の悪いものを除外するなどポートフォリオの管理が必要となります。以下に自分の口座のイメージをのせておきます。
 なお、Forex.ComはEA用に複数の口座を持つことが出来、さらに口座間の資金の移動がWeb画面から自由に行うことが可能です。私は、EAを動作させる口座を複数個と、資金プール用に1口座を用意し、利益の確保や口座が破綻しそうな時の追加資金用として利用しています。





システムトレードに必要な環境

 システムトレードは基本的にはパソコンを24時間動かし続けます。この為、省電力モードと自動アップデートはOFFにしておく必要があります。

 省電力モードの変更はWindows7なら「スタート」→「コントロールパネル」→「電源オプション」
 「コンピューターをスリープ状態にする」を「なし」にします。



 自動アップデートの変更はWindows7なら「スタート」→「コントロールパネル」→WindowsUpdate
  「重要な更新プログラム」を「更新プログラムを確認するが、・・・は選択する」にします。




 上にも書いたとおりパソコンの電気代は本体が一月700円〜900円、液晶ディスプレイが400円〜500円程度なのだそうです。もし、24時間パソコンを立ち上げておくことに抵抗を感じるのであればネット上でパソコンをレンタルして自分のパソコンからは必要な時に、そのパソコンにアクセス(インターネット経由で画面を転送して操作する)サービスもあります。

お名前.com

でも、利益が出ていないのにVPSを借りるのも勇気?がいりますね。