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7月12日0500起床、ホテルの朝食は、前日にキャンセルして駅前の売店でジュースとサンドイッチを購入して、ザルツブルク駅を0710の特急で出発、途中のアットナング・プッハイムで快速電車に乗り換えて、電車は山岳を進む。0940にハルシュタット駅で下車。
ハルシュタットは、周辺地域のザルツカンマーグートの文化的景観の一部として世界遺産に登録された小さな町で、無人駅からは2.2ユーロの渡し船で向かう。
街の中には中世の雰囲気が漂う木組みの家や教会などが見られ、異国情緒たっぷりだ。
街にはハルシュタット博物館があり、地域の歴史を充実した資料で展示するよい博物館だ。この博物館のコレクションで特筆するのは、ハルシュタット文明(3500〜2500年前)の考古資料で、岩塩鉱山から出土した木製品や革製品、縄、かごなどが展示されている。一見すると復元品にみえるがすべてオリジナルの資料で、乾燥し塩分がこれらの資料を保存させた。
この資料群は、以前に偶然にフランクフルトの歴史博物館で見学したので、今回は遺跡を訪れた。
岩塩鉱山は、町から少し離れた所にあり、ケーブルカーで上れる。ガイドツアーと往復の切符は22ユーロ。山を登り、案内看板に沿ってしばらく歩くと見学場所へ。ここで受付を行い、作業着に着替えてガイドとともに坑内に入る。
見学時間は約1時間20分程度だが、待ち時間やケーブルカーの時間を入れると3時間程度の余裕が必要だ。
坑内の移動は徒歩だが、帰路はトロッコで帰ってくるので、ちょっとしたテーマパークといった感じだ。日本の観光地の時間感覚ではないが、結構楽しめる。
坑内には、ジオラマ展示があり、世界最古の鉱山遺跡であることが説明される。
途中には地底湖でのレーザーショーなどがあり、退屈せずに見学できる。また二カ所に渡り木製の滑り台で坑道を降りていく。これが結構スピードが出て、日本の観光地の感覚とは大きく違って、ダイナミックな感じで、ある意味ちょっと危険を感じてヒヤッとするぐらいの感じだ。
坑内見学が終わり、下山の途中でハルシュタットの湖周辺の山々が一望できる。標高2000mを越えるアルプスの山岳地帯だ。
下山して軽めの昼食をとって渡し船で湖を戻る。山頂では雷も鳴りだした、電車に乗ってザルツブルクに1750に到着。今夜もサンドイッチとビールを買ってホテルで夕食。2000に就寝