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2006.8・9 ラオス南部の集落調査
8月31日・9月1日・2日・3日・4日
9月3日、0530に起床。朝食後の0900にホテルをチックアウト。今日はベトナム国境に進んでジャングルを見学し、ラベー族の村を調査予定。1000アッタプーからベトナム国境に向けて1時間で49km地点の峠に到着。ここはアンナン山脈の西縁でインドシナ熱帯雨林のジャングルの中だ、密林の中にはムーという野牛、虎、アジアゾウが生息する。
舗装された道路がなければ絶対にこられなかった場所である、かつてはこのような山岳の平地にラベー族は狩猟と焼畑を生業として暮らしていた。今から10年ほど前からラオス政府の政策で山から降りて高原での陸稲や水田耕作に従事して今に至るという。
峠の東側に連なるアンナン山脈の峰々。鬱蒼とした熱帯雨林が取り巻いている。
ベトナム国境まで63km、北部に比べ南部のベトナム境界側のインフラ整備は進んでおり、今後はカンボジア国境側(奥の山岳)に道路ができるらしい。
アッタプーからベトナム国境に向け17kmほどにあるラベー族のハーサン村、昔は川の近くにあったが、1992年に移動してきた。耳飾りを着けていた老人はすでに2人、聴き取り調査ができたブンさん(約80歳)は、60年前の村の様子を話してくれた。この村では、耳飾りを作った道具である小刀のピット(ラベー語)を見ることもできた。
ピットも生産する村の鍛冶屋さんは現在3軒。粘土で作った羽口ではない炉の壁のみの鍛造炉を見学した。アッタプーに1220に戻ると街一番のフーの店で鶏のベトナム風麺を食べて、出発。1630にパクセーに到着し、パクセーホテル1泊12ドル(1440円)に泊まる。
ホテル屋上からはメコン川とパクセーの街並みが見渡せる。とても美しい街並みで、明日の朝も写真撮影を行うことにする。夕食は、市場の屋台で鶏のモモ焼き(ピンガーイ)とパパイヤサラダ(タム・マークフン)。ビアラオも美味しくて、ラオス最終夜も楽しく過ごせました。2100就寝。