羅亜麺道日記

「29時間・福岡遠征麺記」一挙公開!
背景は中州の屋台風景!文字が見づらいかもしれませんね。
しかし一竜の行列は凄かった・・・
98/10/10(土)10:00 「福岡空港到着! by スカイマーク」
7:35羽田発のスカイマーク1便でいざ福岡へ。最近話題の同機だが噂ほど悪くない。席は狭いが飲み物サービスもあり。でも残念ながら元同期・千野さんには会えませんでした。15分遅れで福岡空港に到着。多忙な折り空港まで迎えに来てくれた石田さん、膳さんにも無事会えました。さあ、ラーメン屋へ出発!
98/10/10(土)10:20 「『一蘭@那の川本店』へ初見参」
まずは南区・那の川の日赤通り沿いの「一蘭」へ。外見は古いが味のある店内。入口の自販機で「ラーメン(650円)+チャーシュー(150円)+キクラゲ(100円)」の食券を買う。コの字形カウンター20席のみ。カウンター内には店員が丼を出し入れする通路しかなく、厨房は見えないところにある。カウンターの外からは中が見えないように赤い暖簾がかかっている。店側曰く「お客さんが食べることに集中できるようにした結果」とあるが、作り手が集中できる要素も大いにあると思われる。席に着くと注文用紙が置いてある。内容は以下のとおり。
●麺の硬さ(超かため・かため・基本・やわめ・超やわめ)
●味の濃さ(うす味・基本・濃い味)
●こってり度(なし・あっさり・基本・こってり・超こってり)
●チャーシュー(なし・あり
●ねぎ(なし・長ねぎ・万能ねぎ)
●秘伝のたれ(なし・1/2倍・基本・2倍・X倍)
●にんにく(なし・少々・基本・1/2個分・1個分)
これは確かに客思いのサービスだ。遠慮なくわがままが通じるのは嬉しい。迷ったあげく店の基本の味に忠実に従うことにした(上記黄色太字)。でも麺の硬さは別。東京でも硬めですから。早速ラーメン登場。
一蘭@那の川本店
長浜系とは違うがトンコツベースでやや甘め(げんこつの甘味?)のスープで食い手を選ばない美味さ。麺はコシがありスープの味が良く絡む細麺。この組み合わせはなかなか。真ん中に浮かぶ秘伝のタレは唐辛子ベースで辛さの中に旨味がある。チャーシューも九州系には珍しく味がしっかり付いており脂身が多く柔らかい。でもちょっと食べ応えに欠けるかも。石田さんに一口もらった「脂解美茶(200円)」が結構美味い。口の中の脂がスッキリする。次回はこれも注文しよう。他の店も巡るので替え玉は遠慮しようとしていると、横から膳さんが「すみません、我慢できません。替え玉します!」との声が・・・。
98/10/10(土)12:15 「『きくちゃん@銀天町』で正統派長浜系を」
石田さん達の職場に立ち寄った後、銀天町商店街を1,2分歩いて「きくちゃん」へ。見た目は一般的な町の中華屋といった感じ。店内はカウンターが5席と4人掛けテーブルが5つほど。テーブル席に着いて焼豚メン(600円)を麺硬めで。
きくちゃん焼豚メンきくちゃん入口
見た目で分かる一般的な長浜ラーメン。スープはトンコツのパンチが効いたこってり度の高いスープだが若干味が薄い。でも旨味調整液?があるので調整可能。麺は長浜系にしてはやや太めで珍しく加水率か高くスープに良く絡む。チャーシューは非常に脂身が多い部分を使っており柔らかいが長浜系らしく(?)味が薄い。卓上の紅生姜はスープとの相性抜群!辛子高菜は辛さがいまいち。しかしラーメン一杯450円でこれだけの味を出す店が普通の商店街にあるなんて素晴らしい♪
98/10/10(土)15:0 「やっと本題の結婚披露宴開始!」
そうです。忘れてはいけません。今回の旅はラーメンの食べ歩きがメインではありません。藤さんの結婚披露宴に出席するために来たのです。あまり書くと藤さんが怒るのでこの辺で。でもちょっとだけ♪
藤披露宴
98/10/10(土)18:50 「『博多龍龍軒@キャナルシティ前』へ」
二次会に行く途中、ふと魔がさして宿泊ホテルのそばにあった「博多龍龍軒」へ。東京神田にもあるが機会が無く未食。チャーシューメン(600円)を麺硬めで。何となくやる気がない店内に不安を抱く。
博多龍龍軒@キャナル前
スープはよく言えばマイルドな味だが美味いわけではない。豚の旨味が全然出ていない。工場出荷のスープなのか?麺はコシがいまいち。茹ですぎの感がある。チャーシューは脂身が多く柔らかいが味が全くしない。とどめはモヤシ。この手のスープにモヤシのような水気の多い野菜を入れたらスープがただのお湯になってしまう。憮然としていると横から「ラーメン、ばりかたでお願いします」と聞いたような声が。「えっ、披露宴後に新郎が来ちゃだめだろう」と思ったら、弟さんでした。それにしてもよく似てる。喋り方・声なんて区別がつかないです。
98/10/10(土)22:50 「本当に馬鹿です、本日4軒目『大砲ラーメン』へ」
二次会は無事終了。同期のメンバーで連れ立って中州へ向かう。橋のたもとに着くと凄い行列が!どうやらお目当ての「一竜」を並ぶ行列のようだ。流石に「一竜」は諦めて橋を渡り「大砲ラーメン」へ。ラーメン(400円)を注文。
大砲ラーメン
しまった!麺硬め指定を忘れた・・・。長浜系としてはやや太めの麺が柔らかい、失敗。やや甘めのスープはトンコツの味(というか臭み)は出ているが旨味が足りない。トンコツのパンチが足りないのでデフォルトで乗っている紅生姜と不整合が生じている。チャーシューは文句無く不味い。「まあ、4軒目だしなぁ」と慰めつつ店を後に・・・。
98/10/11(日)10:15 「朝一で『一蘭@キャナルシティ内』へ」
宿泊先であったグランド・ハイアットに併設されているキャナルシティのB1Fにある「一蘭」に単独出陣。「朝の10時にラーメン食べる奴なんていないだろう」と思っていながら行くと先客あり。昨日の己の行動を振り返るべきだった。入口の自販機で「ラーメン(650円)+キクラゲ(100円)+脂解美茶(200円)」の食券を買う。店内は同じくコの字型のカウンター。赤い暖簾も同じ。今回は昨日の「一蘭@本店」での結果を踏まえて以下のとおり注文する(黄色太字)。
●麺の硬さ(超かため・かため・基本・やわめ・超やわめ)
●味の濃さ(うす味・基本・濃い味
●こってり度(なし・あっさり・基本・こってり・超こってり)
●チャーシュー(なし・あり
●ねぎ(なし・長ねぎ・万能ねぎ)
●秘伝のたれ(なし・1/2倍・基本・2倍・X倍)
●にんにく(なし・少々・基本・1/2個分・1個分)
一蘭@キャナル
麺は超かためでOK。スープとの絡みも全く問題ない。本当にこの麺は秀逸です。スープだが味濃いめ自体は問題ないのだがこってり指定にもかかわらずコクが足りない。何故でしょう?チェーン店のの性なのでしょうか・・・。唐辛子に強い拙者にとっては秘伝のタレは基本じゃ足りなかった、残念。最後に脂解美茶をゴクリ。あースッキリ♪
98/10/11(日)12:20 「『ラーメンすみ田@大砲ラーメンの向かい』で惨敗」
昼の中州を散歩する。夜と違い人はまばら。呼び込みのお兄ちゃんしかいない。当然ラーメン屋も閉まっている。「一竜@中州店」を見つけたがやはり閉まっている(そもそも支店なのか?)。「龍龍軒」の支店も見つけたが昨日の結果から敬遠する。当てもなく歩いていると「ラーメンつみ田」の看板が。入口には「各種雑誌にうんぬん・・・」と宣伝が。地下の店なので客の入りも分からないが勝負!中の先客は10名弱。チャーシューメン(680円)を麺硬めで注文。ちんたらとラーメン登場。見た目はいわゆる長浜系だがスープが妙に澄んでいる。スープを一口、なんじゃこりゃ!お湯やんけ・・・。味もしなければコクもなく出汁の味が全然しない。やや太の麺を食べるが芯が残っている。硬め指定をしたが芯が残っては意味なし。麺茹で寸胴内のお湯の温度が低いのでしょう。チャーシューがこれまた不味い。この上なく不味い。こんな店を掲載したマスコミを見てみたい。でも首都圏の雑誌を見ても同じ事が言えますね。やっぱり口コミが一番です、反省。悲しさを抑えつつ明太子で有名な「ふくや」で自分用の土産を買ってホテルへ戻る。超ブルー。
98/10/11(日)13:20 「『一蘭@本店』最終検証」
先の「すみ田」の惨敗を胸に再戦を誓う。帰京まで時間があるので初日No.1の「一蘭」へTAXIで向かう。10人弱の行列があるが店のシステムを信用して「ラーメン(650円)+チャーシュー(150円)+脂解美茶(200円)」の食券を買って並ぶ。本当にすぐに席が空いた。恐るべし。今回は最終戦、下記のとおり。
●麺の硬さ(超かため・かため・基本・やわめ・超やわめ)
●味の濃さ(うす味・基本・濃い味
●こってり度(なし・あっさり・基本・こってり・超こってり
●チャーシュー(なし・あり
●ねぎ(なし・長ねぎ・万能ねぎ
●秘伝のたれ(なし・1/2倍・基本・2倍・X倍)
●にんにく(なし・少々・基本・1/2個分・1個分)
言ってみれば「こてこて」のオーダーです。しかーし、これがマイベストでした!麺は言うまでもない。スープは味良し・コク良し・風味良し!スープ一面に脂が浮くが嫌味はなく、旨味を感じる。秘伝のたれもOK!これくらいの辛みがないと物足りない。チャーシューも歴戦の結果を鑑みると福岡ではここが一番。ふと時計を見るとまだ時間がある。そこで「半替え玉(100円)」を超かためで、「脂解美茶(200円)」を再度注文。噂どおり店内に機械的なチャルメラ音が流れる。すぐに半替え玉登場。旨味調整液も同時に登場するが、とりあえず入れないことにする。麺を丼に入れてちょっとかき回して麺を一口。本当にスープとの絡みがよい。普通替え玉をするとスープとの馴染みが悪いがここは違う。スープの味が程良く絡む。秘伝のたれがここで威力を発揮。いいですね、本当にクセになる味です。おきまりの脂解美茶を最後にゴクリ。さぁ帰るかな。
98/10/11(日)13:45 「いざ帰京!」
一蘭の前でTAXIに乗車。乗るなり「一蘭は美味かったですか?」の一言が。当たり前か、目の前で乗ったんだし。空港までの15分間はラーメン談義。運転手さん曰く「『はっちゃん』には行った?店主がお金を儲けたから不定休なんだよねぇ。あっ『住吉亭(?)』は行った?今は住吉じゃないんだけどまだやっているだずだよ。」と。地の利が無いので詳細は不明。でも次回の宿題にはなりました。降り際に「また福岡においで!」と言われた。宿題山積・・・。

≪旅の総括≫
当初の目標5軒を大きく上回った。29時間のうち睡眠はしっかり8時間、21時間で7軒(うち半替え玉1回)だから3時間に一回ラーメン屋に行った計算になる。改めて馬鹿さ加減を感じる。んでもって一番のお気に入りは「一蘭@本店」ですね。長浜系とは違うので福岡遠征の趣旨とは異なったが「24時間営業」「6つの支店」「キッチュでシステマチックな店内」「壁に貼られた有名人来店記念写真」とマイナス要因を抱えながらあの味を出せるのは凄い。好き嫌いはあるかもしれませんが拙者は結構病みつきになりました。純粋な長浜系としては「きくちゃん@銀天町」が美味かった。豚の味がしっかり馴染んだスープは紅生姜との相性良し。東京で食べる長浜系の店より太めで加水率が高い麺は食べ応え充分。長浜系の常識が覆された気がします。次回の宿題は「一風堂」等東京進出店の本店攻めと長蛇の列で断念した「一竜」でしょうか。その他お薦めがありましたら調査して参ります。じゃこの辺で♪

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