佐渡文化歴史編
2012.5.20〜21




佐渡金山の
「道遊の割戸」(どうゆうのわりと)が望まれました。
あそこが、佐渡金山の中心で、江戸時代には
露天掘りを行なっていた跡で山が二つに
割れたとか。




さて、苦しくも楽しい「佐渡ロングライド210」も210kmを無事走り終えゴール地点です。
まだ、2時前ですので、恐らく「ISO」と「石G」しかいない筈です。
しかし、広い集合場所ですので見つかりません。
しかたなく、汁を2杯いただき、マッサージのサービスを受けます。
今回は、何と女子の係に当たり、力が少し足りないものの、会話なども楽しみながら
マッサージを受けて満足です。

荷物も受け取ったのですが、ゴール者はこないし、「ISO」も「石G」もいない為、宿に向かうことに。

20日:ゴール後 佐和田〜逸見酒造〜真野御陵〜潮津の里
21日:潮津の里〜佐和田〜相川〜佐渡金山〜佐和田〜両津郷土博物館〜加茂湖〜両津港






佐渡のお酒と言えば、「北雪」とこの「真稜」でしょう。
真野御陵の近くにある、この造り酒屋をもっと
宣伝しても良いんじゃないでしょうか?





酒は文化ですので、これだけでも語り尽くせないでしょう。
特に日本酒は、その製造工程が他の世界の酒に見られない複雑にして
難しい方式なので注目に値します。(ここらへんの詳しい解説は別途実施)

今回おじゃましました「逸見酒造」は真野御陵近くにある国道沿いに立地する
造り酒屋さんです。
酒蔵がちょっと奥まっていますので、ともすると見逃してしまうのですが
俺たちは見逃さなかったぜ。
「嗚呼、酒蔵があるなんて、なんて贅沢なんだ!」 

購入した「真稜」の純米吟醸酒は、早速、宿で飲みましたが「美味い!」。
ご主人の好意で、作りたてにして冷暗所で保存していたお酒を戴きました
ので特に美味かったのでしょう。







Z型の島ですね。
2つの島が合体したのでしょうかね。



佐渡島はやはりでかい!
淡路島よりでかい。でも沖縄本島より小さい。
日本2位の大きさの島ですよ!
そんな大きな島を8時間ちょっとで走りきる。
なかなかです。

島の上半分。そう、佐和田から大野亀を回って両津までが100km。
島の下半分。両津〜小木を回って佐和田までが110kmです。
佐和田〜両津までのくびれた部分の距離が30km。

今回は、その全部を走行しちゃった。







〜「真野御陵」〜
 昨年から気になっていました。
今回は、先ほど訪れた「逸見酒造」のおかみに
この御陵のお話を聞き、行くべしと判断し
立ち寄りました。


島と言えば島流しでしょう。
有名なのが、隠岐の島(後鳥羽上皇 後醍醐天皇等)、八丈島(時代劇の島流しの定番でしょう。
腕に2本の刺青が島流しの証)、四国の阿波(崇徳上皇)、伊豆(源頼朝)などでしょうかね。
そして、ここ佐渡島(順徳天皇 日蓮等)です。

しかし、順徳天皇はここで、どんな生活を営まれていたんでしょうかね。




※解説
順徳天皇は鎌倉時代、後鳥羽上皇が企図した承久の乱に加担したが、鎌倉幕府(北条義時・政子)
に敗れ佐渡島に島流しになりました。
今回訪れた真野御陵にありました案内板によりますと、順徳天皇は、この佐渡の地で22年間くらされ
た後、崩御されたそうです。
そして、この真野御陵で何と火葬に付されたそうです。
ここまでは、さすがに受験には出ませんので、私も初耳です。





この中で何をやってたんでしょう?
金鉱脈から産出された石を砕いて
金を採取していたんでしょうか?



佐渡と言えば金山ですよね。
佐渡に行ったことが無かった時は、佐渡がこんなに大きな島だとは思っていませんでしたし、
佐渡金山に行ったことが無かった時は、佐渡金山は佐渡全体が金山だと思っていました。

ですから行ってビックリですよ。
金鉱石から金を採取する行程ってどんなものなのでしょうか?
流刑人を使っての作業ですので、さぞや厳しい作業だったのでしょう。

営業時間に来れば、採掘作業と選別作業が分かりやすく解説されてるんでしょう。
更に、佐渡でここのポイントのみ金が採掘できる理由なんかが分かる?






「道遊の割戸」です。
露天掘り跡みたいですね。
そう言えば、このように山を崩す光景と言えば
秩父の武甲山が思い浮かびました。



「道遊の割戸」は山を崩した跡かなと容易に想像できますが、秩父の武甲山に較べたらまだ
生易しいのではないでしょうか。
この金山跡は採算が合う量の金が採取できないので閉山されたと思いますが、
近くにこんな感じの金山は無いんですか?







まだ、早朝の6時30分頃ですので、誰もいません。
嘗ては、荒くれの人足が集合した場所ですので
善きにつけ悪しきにつけ、活気があったことでしょう。
栄枯盛衰が思われました。




誰もいない遊園地やデパートって何か怖いよね。
そんな雰囲気が漂っていました。
ここは、隅から隅まで見たら半日くらいかかるんじゃないでしょうか?

おっと、あんまりゆっくりしていると9時15分発のフエリーに間に合わなくなっちゃう。
日蝕も7時30分過ぎに見れるはずですので、佐和田へ急いで戻ります。






加茂湖です。
両津港近くにある塩水が混じった汽水湖であり
カキの養殖が有名です。
そう言えば、湖のほとりに「カキ屋」なる
お店があった。



佐和田の海岸で日蝕を観測しましたが、肉眼ではほぼ無理でした。
太陽が欠けているのが目撃できましたが、もうそれだけで2回見ることは困難でした。
周りがうす暗くなっているのは日蝕のせいだったのでしょうが、写真では表現できません。

世の中の事も、そんな事が多いんじゃないでしょうか?
ビジネスの世界でも、メールやHPでは表現できず、面談して説明しなければなりませんし、
更に言えば、説明してもなかなか真意が伝わらないんですよ!

だから、このHPをご覧になった皆さん。
富士登山や自転車ツーリングの良さを取り敢えず表現していますが、不十分でしょう。
実際、自分で体験してください。
ここまで、のめりこむ輩がいるのですから、恐らくハマれば悪い世界じゃないと思いますよ。
その証拠に、富士登山には毎年30万人くらい行ってるらしいし、この佐渡ロングライドも
3000人もの人が参加してるんです。

さて、次回はレースでなく、この金山や湖を始めとして、ドンデン山やキレイな海を堪能しに個人で行きたい
と思っています。




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