2012佐渡ロングライド210
2012.5.20




Z坂上部から見る佐渡の美しい海
素晴らしい!(photo by GG)


昨年に引き続き、今年も佐渡ロングライド210に参戦しました!
今年の特徴としては、210km組が大多数を占めるという
まさに特攻ロングライドとなったことでしょう。
さて、生還者は何名いることでしょうか?


5月19日(土) 武蔵野〜東京駅集合場所 自走 (25km)
5月20日(日) 佐渡ロングライド210大会当日  佐和田〜相川〜大野亀〜両津〜多田〜小木〜素浜〜佐和田(205km)
         佐和田〜真野御陵〜潮津の里(10km)
5月21日(月) 潮津の里〜佐和田〜相川(佐渡金山)〜佐和田〜両津(80km)
          東京〜武蔵野 自走 (25km)

よく走りました。





さて大会当日です。
昨年同様、大会会場までトラックで自転車を
運んで戴き、浜で輪行解除です。
Takatoも張りきって自転車を組み立てていますね。



2011年ITエンペラー隊内の結果
1位 オシッコちゃん 8時間30分
2位 俺たち     8時間40分
3位 ドラゴン    8時間42分

2012年ITエンペラー隊内の結果
1位 ISO     詳細不明なるも断トツ1位
2位 石G     8時間4分
3位 俺たち    8時間25分


2回目となりますと、苦しかった坂は走る前から苦しいと体が覚えていて訴えてきます。
「この坂を越えても、まだあの苦しい坂があるから、そんなに頑張っちゃうと
完走できないぞ!」
弱い自分が訴えます。
「いやいや、こんな坂に負けない為の特訓は十二分に積んでいるので大丈夫!」
強い自分が主張します。

ところが、腿の内側がきゅーーーっと攣りそうになり筋肉が収縮するんです。
完全に攣っちゃうと再起に時間がかかりますが、一歩手前なら走行しながら
でも攣りそうな足を治すことができます。
(この方法は秘密ではないのですが、文章では表現ができない)

今回、トレインに乗って素早く抜いていくISOや石Gをかなり羨ましく思いつつも
トレインに参加できなかった理由がここにあります。

オーバーペースで走っていましたので、あれ以上速くペダルを回すことができなかった
のです。
まだまだ、修行が足りません。








今回のエントリーはA1コースですので、参加者3000名の
ほぼ先頭からスタートです。
Pinkyも両津まではかなり気合が入っていて、ほぼ
俺たちと一緒に到着です。
しかし、残り110km!
ここからが真の勝負だ!!




両津までの100kmはなかなかの高速で巡航しました。
目標の8時間でゴールするペースである28.5km/hをオーバーし、
29.5km/h程度でした。

Z坂や大野亀坂などのアップダウンがある中で、この速度は異常な
ハイペースです。 足も攣るわな。

ライバル?のISOや石Gの速さには負けるものの、ASでの休憩を極力削る
ことで、いつかは追いつけると信じて走ってましたよ。

ところが追いつけない!
かろうじて、石Gの顔は両津BSで見ることができましたが、ISOは姿も
見れませんでした。


※ここで考察
〜休憩時間を削ってトータルの走行時間を短縮する作戦について〜

この作戦、走り終わった感想を一言で言えば、「身を削ってタイムを短縮する」作戦です。

今回はざっくり言えば、8時間走行し30分休憩し、トータル走行時間が8時間30分で走った
と言えます。
今回の休憩は7ヶ所あるASの内、6ヶ所で休んだ時間です。
ASごとに5分間休憩した計算となります。

両津BSでは昼食を摂りましたので15分くらい休んだはずですので、
他のASは水を補給して、バナナやおにぎりを戴き、すぐ出発するケースが
多かった。
そういった状況でしたので、走りにかなり影響しました。
疲労が取れない、足が攣る、その影響で走行スピードがあがらない。

体力、体重、走行、補給、休憩のベストバランスがあるはずですので、
引き続き鍛錬しながら解を探求したいと思います。







photo by GG

佐渡ロングライドの2大名所である、Z坂と大野亀坂です。
本当は3大名所として、小佐渡にある15%坂や国道坂
があるけど、皆さん疲れすぎていて誰も撮影してません。




佐渡島はでっかいよー。
海の向こうに見える薄い島影を追いかけて走っても、また更に島影が遠くに見えます。
まだ上半分の「大佐渡」の半分も走ってないんだ。
スタート地点の「佐和田」から60kmくらい走ってやっと着くのが名所「Z坂」です。
この坂は佐和田から走ってくると前面に大きな岡が現れ、そこに敷設された道がZの
形をしているので後から命名された坂の名前です。
この坂を登った人は良く分かるのだが、この表に現れたZの坂を登り終わった後
トンネルを潜り、裏側に出てからも続く地味な坂が意外に辛い。
このZ坂を越えて暫く走ると、「大野亀」と言われている大きな岩が出現します。
周りは一面の草原でスコットランドを思わせる光景が広がっています。

大野亀坂と言われているこのあたりは、登りは緩やかな坂が続いています。
でもまだ元気ですので、えいやっと気合いでクリアできちゃいますよ。

ここを越えると、なだらかなアップダウンが続く細い道となり、漁村を抜け
両津に到着です。








両津BSは昨年までは港の一角で弁当を食べてましたが
今年から、ご覧のようなオープンドームでの昼食でした。
これで、雨が降っても大丈夫ですね。



両津を越えて走る佐渡の南半分は「小佐渡」と言われています。
昨年は全く余裕がありませんでしたので、その状況はほとんど覚えていません
でしたが、今年走って、やっと脳裏にそのコースが焼きつけられました。
両津から小木まではアップダウンがあるものの、緩やかな地形ですので
ここでスパートし、坂で失ったタイムを回復すべし!

今年は、この区間が基本的に追い風でしたのでタイムはかなり稼げたと思います。
ところが、最終ASの素浜を過ぎた最後の30kmがアゲインストの風でした。
もっと言えばゴールまでの20km手前からが強烈な風で、かなりのペースダウンを強いられます。



※AS(エイドステーションについて)
佐渡ロングライド210には次の通り6つのASとひとつのBS(弁当ステーション)
が設置されていて、水や食料の補給ができます。
AS: 相川 入崎 はじき野 多田 小木 素浜
BS: 両津

それぞれの私なりのインプレッションをご紹介しましょう

相川AS:ここは、名物の蕎麦が食べられるらしい。 スタート地点から20kmですので前回も今回も立ち寄って
      ません。Pinky曰く:相川ASの蕎麦は美味いでー。

入崎AS:ここは、スタート地点から40kmであり且つ、Z坂や大野亀坂が待ち受けているので寄って体調を
      整えたいポイントでしょう。海がすぐそこにある好ポイントに位置するのでゆっくりできます。

はじき野AS:ここは、スタート地点から72km走った地点にあり、Z坂・大野亀坂を越えて体が疲れ果てているので、寄らざる
        を得ないASです。エネルギーをかなり消費していますので、塩おにぎりがメチャメチャ美味い。

両津BS:ここは、スタート地点から100km走った地点にあり、弁当が用意されているかなり充実したステーションです。
      100kmコースのゴール地点であり、130kmコースとの分岐点でもあります。
      今年から屋根つきのドームがステーションになっており、雨でも休憩できる有難い施設となりました。

多田AS:ここは、スタート地点から140km走った地点にあり、ちょっと地味なASですが、俺たちとしては
      一番好きなASです。
      何でかって? ここは昨年もそうだったのですが、粋の良い男子生徒と美人ちゃんを取りそろえ愛想が良い!
      今年はASからスタートする時は全員で声援を贈ってくれる。
      嬉しはずかしの状況に苦笑いですよ。

小木AS:ここは、スタート地点から162km走った地点にあり、多田ASからあまり離れていないのですが、限界が近い
      体と、来るべき超厳しい15%坂に備えるべく立ち寄りましょう。
      マッサージのサービスも実施していますので、限界が近い方はマッサージを受けて回復しよう。

素浜AS:ここは、スタート地点から180km走った地点にあり、最後のASであることと、この後すぐに越えねばならない
      国道坂に備えて体調を整えましょう。
      ここで印象的なのは、係の方も言っていましたが、ASで唯一おしぼりのサービスがあります。
      汗だくで潮を吹いている顔を冷たいおしぼりで拭いてラストスパートに備えよう。






潮津の里の庭での記念撮影です。
俺たちは案外と先に到着してしまいましたので
観光に出かけゴール後の記念撮影をしませんでした
ので有難い写真です。



さてゴールも間近ですが、先を行くISOや石Gに追いつけません。
ここへ来てかなりのアゲインストの風で辛い走りを強いられます。
そんな中、風除けに恰好の選手に追いつきます。
しばらく後ろに着いて走りますが、何かふらふらしており、スピードが上がらない。
仕方なく彼を抜き、結局、私が彼を引く形となる。
ゴール後に彼が近付いてきて言います。
「あなたのお陰で14時前に到着できました。本当にありがとうございます」

別に君を引く為に走ったわけではないので、生返事をして分かれます。
今回のゴールシーンではその彼と2ショットで写ってます。

もっと鍛えろ! 



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