2011年富士登山(2011.9.9)
〜27回目の富士登山(富士宮口)〜




ガスに覆われたご来光です。
すっきりと拝めるご来光もいいけど
それ以上に、この微妙な感じが素敵です。




ふと気がつくと、もう9月です。
2000年以来、毎年欠かさず登っている富士山です。
今年でその記録を切らすわけにはいきません。
且つ、仕事上の事ですが、不運が続いていますので
その状況を払しょくする為に、意を決してシーズンオフの
富士登山に単独で臨みました。


行程:AM2時30分 自宅発(車)〜AM5時45分 富士宮口五合目着〜
 AM6時12分 登頂開始〜AM8時42分 富士宮口山頂着(2時間30分)
 〜剣が峰〜下山開始〜11時45分 富士宮口五合目着

午前中で行動を終える理想的パターンでした。






9月になりますと、ご覧のように山小屋は閉まっています。
富士宮口は五合目の雲海荘以外は全て閉まっていました。
装備は十分に用意して登りましょう。




9月の富士登山。
是非を言えば、是だと思います。
秋の危険は、台風と秋の長雨でしょう。
この2つを避ければ、初冠雪前であれば富士登山はOKです。

ただ、ほとんどの小屋が閉まっちゃうのが難です。
ここで一つ結論をつけましょう。

9月の富士登山は、ある程度体力に自信がある方で行く!
基本的に山にはあまり登山者がいませんので、車で五合目に早朝に
行き、さっと登って降りてこよう。
そして、麓の温泉かなんかで一泊して楽しむのが良いのではないでしょうか。


麓の温泉のお勧めと言えば、当然「あすみ温泉」でしょう。






雲が織りなす光景は美しい。
刻一刻と様相も変わります。
今回で27回目の富士山だけど
快晴よりこのような微妙な天気が

俺たちは好きです。



この富士宮口は2004年にKさんと登って以来のコースです。
その時も、かなり速く登ったと思いますが、実は今回の方がさらに速かった!
Kさんと登った時は、3.5hくらいかかりましたが、今回は何と2.5hですよ!!

最近は、自転車のロードレーサーに乗ってかっ飛ばしてますが、富士登山にも影響しました。

こんな季節外れのシーズンですので、登っている人は腕に自信がある人が多いんじゃないでしょうか。
実際、そんな方々が散見されました。

俺たちが、休まずにガーーーッと登っていると、それに対抗する方々がいました。
でも、こんなに速く登れる奴は少なく皆脱落して行きます。

何か、尾根幹線でロードレーサーの方々と競っているような感じで非常に楽しかった。
どこの世界でもこの手の競り合いがあるんですね。

外人さんかなんかがいたら、もっと燃えたんだけどね。









富士宮口頂上です。
登山口は基本的にはシーズンオフですので
ご覧のように閉ざされてます。
富士山浅間神社奥の院も閉まってました。



富士登山は晴れていた方が良い?
恐らく1000人に問うたら、990人はYesでしょうね。
1回や2回、登った方ならそうでしょうね。

しかし20数回登っている俺たちから言わせれば、NOですよ。
この、ガスに覆われて何も見えない光景。
ガスがなかったら、目の前には大きな火口があったり、駿河湾方面の
光景が望めるはずです。

でもねー、そんな光景は前回やその前にも見たんだよね。
そうです、今回は何も見えなかったけど、嘗て見た光景が、色々と
頭の中で繰り広げられます。
過去の思い出も含めて様々な光景が、その白いキャンバスに描かれます。
それはもう、言葉では表現できませんよ。

だから、一人で登る富士山は、こんな風な白い光景が素晴らしい。








剣が峰での光景です。
登山客は少ないながらも、さすがに
人が集まっていました。
今回も無事頂上を極めることができました。




富士宮口頂上から剣が峰までは近いのですが、急な登りが待っていますし、
今回ですと、吹き飛ばされそうなくらい強い風が吹いていたりします。

雨は降っていないのですが、ガスに覆われた環境での風速
30mくらいうの強風です。
体や、鉄の柵はびしょびしょです。
気を抜くと吹き飛ばされそうなくらいの強風ですので、必死で登ります。
風上には風が強すぎて顔を向けられません。
そんな状況の中、やっと剣が峰に到着ですよ!








下山時の光景です。
天候もだいぶ回復してきました。
目まぐるしく変化する雲が楽しい。
オンタデも今年はこれくらいで
御用納めでしょう。
まもなく初雪ですので。




本日は、西風がものすごく強く、辛い富士登山でした。
でも、それだけに印象が残る登山でした。

ここで、皆さんにお聞きしたい!!
富士登山は何のために実施しているんですか?

日本一の標高である3776mを極めたい!
富士登山ブームだから、私も登る!
彼女が登るから、俺も登る!
彼を試したいから登る!
彼女に良いところを見せたいから登る!

色々、登る動機はありますよね。

俺たちは、と言いますと。
「毎年、登っているから、登る!」という単純な動機です。


でもねー。動機は様々だけど、富士登山は十二分に苦しいので
その人の本性を見ることはできます。

どんなにかっこいい事を言っている奴でも、ここを登れば、そいつの
本性が分かる!


自分の本性も分かるので更に良いんじゃないでしょうか。

何か面白い場所だよね、富士山って。







そう言えば、五合目の雲海荘の先には、ご覧のような看板が
あり、基本的に登山道は通行止めになってます。
ですから、この季節は自己責任で登りましょう。





さて、今年は原点に帰って一人で登りましたが、来年はまた皆さんと団体で登りましょうかね。

ご希望者があれば、また来年面白い登山となると思いますよ。
世界自然遺産かなんかに富士山はなっちゃうけど、俺たちとしては、信仰の山
精神を鍛える山として崇めましょうよ。