柳沢峠をクリア

2010.10.22





柳沢峠から塩山への下りは
ご覧のような素晴らしく
整備された道です。




「秋の日はツルベ落し」と云われていますが、まさしくそうで
16時を過ぎるとあっというまに夜になっちゃう昨今ですよね。

1年に最低一回は大きい事をやろうと心に決めている俺たちですが、
今年はまだ実行できていません。
そして、「秋の日」は容赦なく短くなってきています。

そこで、今回は意を決して、単独で「柳沢峠」に挑戦し、何とかクリアしました。
そのレポートをしたいと思います。

コース:
武蔵野〜多摩湖〜青梅街道〜青梅〜奥多摩〜奥多摩湖
〜丹波山〜柳沢峠(ヤギサワ)〜塩山駅(輪行) 119km(標高差1400m)



※柳沢峠(ヤギサワ)とは

青梅街道を西にずっと行き、青梅を越え、奥多摩を越え、丹波山を越えた奥地。
有名な大菩薩峠のすぐ近くにこの峠はあります。





小河内ダムです。
ダムはかなり古くなっていますが
ダムの展示館が新設されて
ダムサイトはかなり
整備されています。



今日は金曜日なのですが、特別に休暇を取らせていただき、ツーリングに臨みました。
本当は、「ぶどう峠」方面に行こうかと思っていました。

でも、天候がはっきりしませんでしたので、決断がつきません。
ぶどう峠に行くなら朝4時過ぎには出発せねばなりませんので
迷った時点で、実はぶどう峠行きはなくなっていたんですね。

我ながら煮え切らない自分に腹が立ちますが、許してよ。
その代わり、超厳しいと思われる未踏の「柳沢峠」に行く事にします!!

天気予報は、一日曇りです。
実際、東京都心は曇りでした、が
奥多摩方面に行くと細かい雨が降っている!!

ウエットコンディションは嫌いではないが、好きでもない。
しかも、今日みたいな寒い時で、単独ツーリングの時は
できれば晴れてほしい。
やはり、雨の方がスリップや見通しの関係で危ないよ。







この日は、朝から曇りです。
時折、粉糠雨が降る
スッキリしない天候でした。
気温も12℃と肌寒い。



今回は自走で柳沢峠に向かいます。
今回の通算走行距離は、119kmだったけど、奥多摩駅まで輪行していたら
70kmくらいの走行に抑えられ、かなり楽なツーリングだったかと思います。

なかなか奥多摩駅までは長い道のりで、体力も消耗しました。
そこから始まる、小河内ダムまでのトンネルを交えた登りは更に疲れます。







丹波山村を過ぎ、すっかり
山の中となってしまいました。
平日のせいか、車も
ほとんど通りません。




通常は、尾根や峠が県境になっていますが、ここは違いました。
(そんなことが、今更わかったことが情けない)

奥多摩湖に沿った道を遡ると、奥多摩周遊道路との分岐があります。
左に曲がると奥多摩周遊道路なのですが、今回は直進です。

暫く行きますと、東京都最高峰の雲取山の登山基地として有名な
鴨沢に到着です。
しかも、ここは何と山梨県なんですね。
まだ、峠道が始まる前なのにすでに県境を越えていた!!






おいらん淵を過ぎたあたりです。
ここから、本格的な峠道になります。



この「おいらん淵」がある青梅街道(R411)は、学生時代にバイクで塩山に抜ける道として
良く通っていましたが、いつも、「おいらん淵」の看板を横目に見て通り過ぎている所でした。

絶対に何か悪い言われがある場所である事が容易に想像されますので
バイクを停車して付近を散策することはしませんでした。
車でもそうです。
中央高速は小仏トンネルでいつも渋滞していますが、それを避けるために
この道を良く通っています。
が、1回もここに停車した事はありません。

でも、ずーーーーっと気になる場所だったんです。

今回は、自転車ですのですぐ停車できますし、ここに来るまでに
疲労がたまっていましたので、休憩がてら現場を視察します。

静かな場所で、「おいらん淵」の謂れの看板があり、清流を見つつ
看板を見ると、やはり悲劇があったんですね。

ネットで検索すると沢山そのエピソードが紹介されていますので
申し訳ございませんが、そちらをご覧ください。








そして、ついに柳沢峠に到着です!

ここは、バイクや車では来たことは
あります。そして自転車でここまで
来る事が大きな夢の一つだったんです。



「女心と秋の空」ということわざがあるように、秋の天気は変わりやすい
のです。
秋は一見晴天が多そうですが実は雨も良く降る季節なんですね。
今日もそうでした。
昨日は晴天でしたが、今日は朝から曇りですよ。
奥多摩あたりでは、細かい雨が降っていたりして、すっきりしません。

太陽もほとんど見られませんでしたので、気温が低い。

峠で10度くらいでしたか。

ここ、柳沢峠は標高が1472mありますので、山の気候です。
風は案外と強いし、じっとしていると寒い。

従って、写真撮影もそこそこに塩山駅に向かって一路下ります。
1000m以上下りますので、なかなかの下りですよ。






塩山駅で輪行です。
お酒も駅前でたんまりと買いこみ
ましたので、幸せな列車の
旅が楽しめますね。




日光ツーリングで行った、金精トンネルは沼田(400m)〜金精トンネル(1800m)標高差1400m、走行距離80kmでしたから
今回はそれに匹敵する厳しい峠だったと言えます。
今回もそうですが、峠をクリアして中央本線の特急で帰宅するのって、その充足感を
味わうのには最高です!
今まで、中央本線で輪行した代表的なツーリングは次の通りです。

長野〜白馬にある嶺方峠を越えて、安曇野をポタリングし松本から輪行した「信州ツーリング」
諏訪湖で一泊し、ビーナスラインを越えて松本から輪行した「信州諏訪・ビーナスラインツーリング」
ぶどう峠を越えて、野辺山を越え、韮崎から輪行した「ぶどう峠を制覇」
道志道を越えて大月から輪行した「道志みちツーリング」
そして、今回の柳沢峠をクリアして塩山から輪行した「柳沢峠をクリア」

どれもこれも皆懐かしい。良い思い出が詰まっています。
中央本線さん、これからも宜しくお願い致します!!