遥かな尾瀬
2010.10.2





初秋の尾瀬ヶ原の風景です。
いつ見ても素敵な風景ですね。




例年ならば今が紅葉の真っ盛りの尾瀬に、おっさん3人で自転車で行って参りました。
その報告を簡単にさせて戴きますね。

コース:椎坂峠(輪行)~沼田街道~鎌田~戸倉~鳩待峠(駐輪)
    ~(徒歩)~山の鼻~尾瀬ヶ原~山の鼻~鳩待峠
    ~(ここから自転車)~戸倉(輪行) 51km







ロードレーサスタイルで鮮烈デビュー
した俺たちです。
形から入るのが世の常ですよね。



今回はe-部長のご厚意によりカーサイクリング(以下、カーサイと称す)を始めて実施しました。
今までも、カーサイは時間がフレキシブルなので実施したかったのですが、何せ皆飲ん兵衛なので
ドライバーがいなかったのです。

朝、4時30分起きで準備し東京を出発です。
その甲斐あって、9時前に椎坂峠に到着ですよ。
これは、AM中に鳩待峠に着いて、尾瀬ヶ原散策が十二分に楽しめまっせー!!

と思いながら自転車を組み立てていると、何やらFさんが困っている様子!!
どーしたのかな?と思っていたら、どうやら前輪と車体をつなぐクイックレバーを家に
忘れたらしい。

このままじゃFさん自転車に乗れないので、沼田中の自転車屋に電話します。
ここで登場するのがi-phoneですよ。
ネットですぐに検索できちゃう。

フォーメーションとしては、俺たちが検索、Fさんが電話。
ところが、どの自転車屋にもクイックレバーがない。
中には、クイックレバーが何かを知らない自転車屋があったりする。

仕方なく、Fさんは鳩待峠まで車を乗り継いで行き、尾瀬ハイキング班となりました。






戸倉にて。
Fさんは前輪のクイックレバーを輪行の際
家に忘れてしまった関係で車で鳩待峠へ行き
ハイキングを実施!



ところで、サイクルジャージって着たことある?
普通のサイクルジャージは今までずっと着てたけど、ロードレーサー用の
サイクルジャージは先日始めて購入し、今回デビューしました。

着心地はと言うと、やたら体にフィットし、体のラインがもろ見えてしまいます。
つまり、腹が出ていると超カッコ悪い!!

自転車とメタバリアで10kg減量した俺たちです。
何とか、このロードレーサー用のサイクルジャージを着る事ができる体形に
なりました!

しかしこのジャージで自転車に乗ると、その気になっちゃうよ。
多少苦しい坂でも難なく乗り切れるし、平均走行速度も
+2km/hくらい上がるかな。








鳩待峠への登りです。
ちょっと紅葉には早いみたいね。




ところで、今回のツーリングの目的は「尾瀬の紅葉」を見に行くことです。
例年なら、10月の第一週は紅葉真っ盛りだからです。
でも今年は異例の猛暑です。
紅葉が遅れても仕方がない状況です。

でもいちるの望みを託して現場に向かいます。

結果は・・・?
やはり1週間早かったみたいです。







ここが鳩待峠です。
一般の乗用車は入場規制されていますので
駐車場は空いてました。




戸倉から鳩待峠へは、一般の乗用車は自然保護の為に乗り入れは、期間を区切って禁止と
なっています。
今回もその規制の対象期間でした。
いい季節は、その対象期間ですよ!!

でもねー。さすが尾瀬の関係者の方々です!
値段の付け方が誠に良い!!

戸倉の駐車場代金が、1回1000円。
鳩待峠までの片道バス代が、980円/人ですので、往復で1960円。
つまり、鳩待峠まで行くには2960円かかります。
シミュレーションとして2人で尾瀬に行った場合を考えましょう。
駐車場代金は同じで、バス代1960円が2人分ですので2倍になり
3920円となります。
つまり、規制期間中に行くと2人で4920円かかる計算となります。

一方、規制期間でない時に鳩待峠に行くと、駐車場代が2500円なり。

この約2500円の差額は何なんでしょうね?

名目上は、尾瀬の自然を守る為の一般車進入禁止となっていますが

そこに利権は存在するよね。

皆さん! どう思いますか?







視線の先は?!
最近流行りの山ガールですね。
尾瀬はメジャーですので
若い娘もそこそこいます。



尾瀬に来られる方々は皆、完全装備をしていますね。
自転車の恰好をしているのは我々だけでした。
もっとも、自転車で鳩待峠に来ているのも我々だけでしたが。

鳩待峠への登りもなかなか苦しい登りですが、是非皆さんも行きましょう!
「ドーパミンK」の方々ならきっと満足して戴けると思います。

戸倉からの標高差は大体1000mくらい。
今回の走破時間は約1時間10分です。
何か、ツールド草津に似ていますな。


ところで、今回のようにメジャーな山には「山ガール」が出没しています。

登山服なんですが、カラフルでカワイ気。
ともすると山は、50代以上の先輩しかいませんが、そんな中
山ガールを見ますとほっとします。

ほっとする以上に、皆さんカワイイですね!!♡
山ガールが増えれば、男も集まることでしょう。
瞬間的な流行りでなく、5年くらい持続して欲しい「山ガール」ブーム
です。







山の鼻です。
尾瀬ヶ原はもともとは沼ですから、ここは
沼を望む岸だったんでしょうね。



尾瀬を大別すると、尾瀬沼地域と尾瀬ヶ原地域に分かれると思います。

俺たちが学生の頃、始めて行った尾瀬は、大清水まで車で行き、そこから登山開始!
三平峠を越えて尾瀬沼へ。
そこから、燧ケ岳に登り尾瀬ヶ原の見晴十字路にある弥四郎小屋に宿泊、
翌日は、尾瀬沼に戻り大清水へ、というルートでした。







尾瀬ヶ原の風景です。
秋らしく天が高く、大きく広がっていました。
やはり紅葉にはちょっと早いですね。
紅葉になったら、この山が赤く、黄色く色付きます。
それはそれは、素晴らしい光景ですよ。

池塘も静かに水をたたえていました。





尾瀬ヶ原は高層湿原です。
この湿原は何が高層かと言えば、枯れた植物が堆積して水面より
高くなっている状態を言います。
当然、低層湿原も存在します。
通常の湿原は低層湿原らしいのですが、それでは何故、尾瀬は高層
湿原になってるのでしょう?

それは、標高の高さ(1400m)による寒冷な気候によるものです。
通常ならば、枯れた草木は分解されて土や二酸化炭素になりますが
寒冷な土地ですので、腐らずにそのまま泥炭化し堆積され
結果として、この尾瀬のような高層湿原が生成されます。







こ・この花は!!
知る人ぞ知るトリカブトですよ!
猛毒で有名な植物です。

でもちょっと、このさりげない紫色がいいよね。
ついつい、口に入れたくなります。





青木ヶ原樹海でもそうでしたが、多分に低木草は毒を持っている!?
一方で薬草も低木草に多いので、毒と薬は表裏なんでしょうね。








燧ケ岳(ひうちがたけ)をバックとした
尾瀬ヶ原です。
あの山を登って、尾瀬沼、尾瀬ヶ原を全て回ると
まるまる、2日かかるでしょう。




尾瀬は良いぞ!
天上の世界にふさわしい場なんじゃないでしょうか?

いやいやー。ここは生物が住むには厳しい環境です。
天上の世界は生物がいないので丁度良いのでは?

あの世でも、もう少し食料の多い所に住みましょうよ?
何をバカな事を言ってるの!







尾瀬の全景です。
楕円形の地ですよね。
1ケ月くらい籠って色々探索したい
と思っている地です。




    夏の思い出
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空♪


この歌によって尾瀬のブームが始まったと言われていますが
この歌を聞くと、尾瀬に行きたくなりますよね?

今回の場面では、自転車で鳩待峠まで登って尾瀬を日帰りした
人は我々だけでした。
もったいないんですよね、きっと。







沼田街道です。
道の脇にはご覧のように
サルビアの赤い花が咲き誇っていました。
なかなか、綺麗な光景です。





さて、尾瀬とはお別れしましたが、この沼田街道、今回で自転車では3回目となります。
別名、日本ロマンチック街道と呼ばれていますが、その名に恥じない素敵な道ですね。


ご覧のようなサルビアの花畑があったり、名瀑「吹割の滝」があったり、金精峠の手前には
丸沼、菅沼の二つの神秘的な沼があり、道のわきには白樺林が広がっています。

本当に素敵な道だから!! 彼女を連れて是非ドライブに行こう!!

そして、金精トンネルを越えると!!!

中禅寺湖や男体山が前面に見渡せる九十九折があります。
ものすごい絶景です。
「おー!!」と皆さん歓声をあげるでしょう。

尾瀬は、日本が誇るべき国立公園ですので、国際人たる皆さんは
世界の方々にこの素晴らしい場所を紹介する為に是非行ってみましょう。
そして、海外の友人をここに連れて来よう!!

富士山も素晴らしいけど、尾瀬はもっと素敵ですよ!!