2010年富士登山 ~26回目の富士登山(須走口)~ 8月21~22日 ここが、富士山のピーク剣が峰です。 3776m!! 11名、全員登頂成功! そしてお鉢廻りも実施!! |
|||
今年も総勢11名で富士登山を実施し、何と11名全員が登頂しお鉢廻りも実施 した事をご報告いたします。 そして、今回は天気は快晴 ☀ 風は弱く、気温も頂上で10℃くらいと 暖かい。 今回の富士登山は、ご来光 星空 眺望の良いお鉢廻り と云わば 「富士山の三冠」を制覇した貴重な富士登山だったと言えます。 また、今回の目玉でした本七合目の「見晴館」で新築された離れの 貸切はほぼOKでしたので、快適でした。 さらに、真夜中の第一次アタック隊(e-部長 マセ 俺たち)が 頂上を制覇した後、頂上直下で暗闇の中、困っている外人さん3名を 無事救出した事も、得難い体験でした。 |
|||
須走口五合目にて。 登る前の五合目でやたら 元気な方が高山病で ダウン、なんていう事がよくあります。 コミちゃん元気だけど大丈夫? |
|||
まずは、五合目への集合時間です。 計画では、AM10時に集合で、その為に各出発時間をAM7時頃としました。 しかし、高速が混んでいました。 特に中央道が。 且つ、須走口五合目への道である富士あざみラインが途中から渋滞です。 この渋滞は、路駐している車のせいでバスがなかなか通れないことに よる渋滞でした。 そんな事が重なり、集合場所の須走口五合目 菊屋前に全員が集合できた 時間はAM11時過ぎでした。 早い人はAM8時30分に着いていたらしいので、非常にまずい事をしました。 「ジョニーへの伝言」のように、お待たせしてすみませんでした。 ※「ジョニーへの伝言」とは ペドロ&カプリシャスのヒット曲からきています。 ♪ジョニーが来たなら伝えてよ。2時間待ってたとー♪ しかし、2時間以上待っていた面々に対し、菊屋さんはお茶をご馳走したり 名物、シイタケ茶を振舞ったりしたらしいです。 菊屋さんどうも有難うございました。 婆さんも元気に働いていて良かったです! さて、AM11時30分 いざ出発です!! |
|||
3000m地点です。 疲れも出る頃だけど、だからこそ 余裕でビールを飲むこの心意気!! 今日の行動は、あと200m登れば 終了ですので、その安堵感もありますよね。 |
|||
この須走口五合目は、標高2000mとメジャーな五合目より300mくらい標高が低くなっています。 その低い分、登らなければならないのですが、富士登山に関して言えば その300mによって高度順化されて高山病になりにくいみたいですよ。 だから、俺たちはこの須走口登山道から富士山に登る事をお勧めします。 更に言えば、この登山道は岩場が非常に少ないし、下りも辛いけど 今では貴重な砂走りを利用して下れますので、比較的早く楽に下れます。 さて、この須走口登山道を攻略するポイントは、六合目~七合目の登りでしょう。 傾斜もそこそこきつくなる上に、森林限界を超え、気圧も下がり直射日光も キツくなります。 疲労もたまっていますよね。 七合目にある小屋、太陽館に着いた時点で余裕があれば、この富士登山は 成功したと言えると思います。 今回も、太陽館に着いた皆さんがバテテなかったので、その時点で 今回の富士登山の成功をほとんど確信していました。 ※外人さんとのエピソードは今しばらくお待ちください!! |
|||
そして、見晴館に到着です! 早速、ビールで乾杯です! まったく良く飲む方々です。 |
|||
山小屋での生活は意外に滞在時間が長いので、その良し悪しが、富士登山の良し悪しに 直結します。 今回であれば、16時頃にはご覧の乾杯をしており、出発が翌朝の6時ですよ。 何と14時間も小屋にお世話になりましたので、その快適さが重要な事は想像できますよね。 且つ、俺たちは考えています。 7月~8月の2ヶ月という短期間で稼がねばならない山小屋に対してどうすべきかを。 宿泊する我々としては、山小屋のサービスを享受したいし、我々の希望を叶えて欲しい。 山小屋側からしたら、常連客は大切だけど、新規顧客も大切。 だから、俺たちとしてはメンバーを常連に固定するのではなく、新規メンバーを加えて パーテイを構成しているし、全部じゃないけど、できるだけお酒は山小屋から 購入するようにしています。 それでは、山小屋にとってお客の順位に関して考察しましょう。 俺たちが考えるお客の順位は次の通りです。 1.事前予約の宿泊者 2.当日申し込みの宿泊者 3.夜中に訪れるスポットの休憩者 4.飲み物や食事や焼印をする者 ですから、事前予約のお客にして、飲み物を頼む、金を落とすお客たろうと しています。 なかなか、俺たち一行は良いお客でしょ? 見晴館のマスター!! |
|||
新築された見晴館の離れです。 檜の香りも新しい綺麗な小屋でした。 窓からは雲海が・・・。 明日のご来光はここから寝ながら 見よっと。 |
|||
今回の目玉の一つが、この見晴館の新築された離れです。 恐らく上段の真ん中にある、この寝床がNO1の場所なんでしょう。 たまたま、ここは俺たちと、a-OBGが取りました。 布団の割り当ては、1つの布団に2名らしいですね。 カップルはOKでしょうが、オッサン2名で寝るのは切ないでー。 まあ、今回は酔って寝たのですが、2時間もしないうちに、e-部長に誘われて 夜中に頂上を目指すことになったので、その狭さは関係ありませんでした。 |
|||
見晴館の美人女将と2ショットです。 今回も大変お世話になりました。 来年もこれに懲りず宜しくお願いしますね。♡ |
|||
女将さんとはねー、今思えば10年くらい前に始めて宿泊して以来の仲になりますね。 その間で、最も衝撃的なトピックが台風の時に登った時でしょう。 あの時は、ご主人、女将さん、バイトの子と俺たちとT川さんの5名で、その恐怖を 共有しました。 今思えば懐かしい思い出ですが、その時は物凄く怖かったよ!! |
|||
夕方になると、ご覧のような大きい影富士が雲海の 上に投影されます。 見事な光景です。 |
|||
富士山の東側は夕方頃はご覧のように一面の雲海です。 ということは、少なくとも夏の夕方は御殿場とか東の方の街は 曇り空が多いんでしょうか?? この後、夕食のカレーを食べ、離れの我々の根城にに行く訳です。 まだ18時過ぎですので寝るのは早すぎる!! もちろん酒盛りですよ。 良くおぼえてませんが、山カン奥さんとさしで俺たちは飲んでいた みたいですよ♡ 恐らく21時頃に就寝。 |
|||
PM11時30分に見晴館を出発! 1時30分に頂上到着。 何と頂上にはご覧のような月が出ていました。 素晴らしい! |
|||
「軍曹! 軍曹!!」何やら声がします。 何! とばかりに、ふと起きると何とそこにはe-部長がいます。 何と!これから頂上へ登ろうだと! 去年も行ったけど。 後から聞くと、30分程押し問答したあげく行く事になったらしい。 酔ってて、その登る意義がわからないままに行く事となりました。 しかも、第三の男としてマセも参加し3名で登りましたとさ。 しかし、この3名は、登って良かったよ。 もし我々が登ってなかったら、4名の彼女らはどうなってしまった事やら。 お待ちどお様でした。 それでは、外人さんとの出来事の始まりです。 AM1時30分 風もほとんどない、穏やかな山頂です。 我々は、頂上に登ることが目的でしたので、日の出を待たず即下山です。 また明日、皆を引率して登らねばならないのですよ。 富士山頂にかかる月を愛でながら、下山道をくだります。 すると、暗闇に登山者とおぼしき女性が4名うずくまっているじゃないですか。 「Can you speak english?」とか言われたので、「a little」とか返答し 困っている様子でしたので、ついて来いと身振りで表現します。 彼女らは、ライトを持っていない状況でしたので、暗い下山道を下る のはほとんど不可能だったと言えます。 俺たちの場合は、主に娘さんの方に話しかけたり、話を聞いたりしていたのですが 全く通じないし、何を言っているか理解できませんでした。 「君の好きな歌を歌おう! とか。 日本の有名曲「都の西北」を歌ったり、 「明日に架ける橋」を歌ったりしましたが、全く乗って来ませんでした。 しまいには、アメリカ合衆国国歌を歌おうとしましたが、これもだめです。 参ったなーと思いながら俺たちは下っていましたが、マセ隊員が多少英語ができ 母親と思しき方から色々聞いています。 どうも、彼女らはアメリカ人なのですが、現在は上海在住。 五合目で待ち合わせしている人がいる。 この後、箱根にも行く。 等々の情報を得ました。 何とか、下江戸屋まで4名を降ろしましたが、ここで我々の須走口と彼女等の 吉田口は分かれます。 ここでお別れなのですが、夜明けまでまだ3時間くらいあります。 心配ですよね! ここで、e-部長の誠意が素晴らしい。 現在、所持しているものを全て彼女らに見せ、非常食のカロリーメイトを全て彼女らに渡すは 所持金の全て(1,000円でしたが)を彼女らに渡しました。 娘さんは、感動してe-部長に軽く抱きついてましたよ! トイレ等の斡旋をした後に、彼女らと別れましたが、無事」それから下山できた のでしょうか? ところで、今回の天候は快晴でした。当然夜空も見る事ができ そこには、満天の星空が望まれました。 久しぶりに富士山から夜空を見ました。 空気が澄んでいますし、暗いので、通常は見る事ができない星まで見えるせいか ものすごい数の星が見られます。 この星空をここ数年、雲のせいで見れませんでしたので、見る為に毎年登っていたんだぜ! 増して、今回は月も見れました。 しかも富士山頂の上に月が出てました。 こんなことは、なかなかありませんよ。 |
|||
見晴館の離れの窓からはご覧のような 雲海が望めます。 東向きですので、当然ご来光も見る事ができます。 今回は布団の上に寝そべり、ご来光を 撮影しました。 (んーーん 贅沢) |
|||
見晴館に無事下山した我々3人は、日の出までの約2時間を利用して寝ました。 昨日は確か21時頃まで飲んでましたので、2時間くらいしか寝てません。 熟睡できるかなと思ってましたが、寝れませんでしたよ。 横では、お疲れのe-部長が寝息を立てていました。 明日は大丈夫だろうか? 心配する間もなく、ご来光の時間です。 |
|||
何回見てもご来光は素晴らしい。 |
|||
富士山から見るご来光は通常、雲海の中から現れます。 そして、明るくなってるのになかなか現れない。 「もう、いいかな」と思う頃、おもむろに顔を見せ、みるみる昇って行きます。 なかなか出てこなかったくせに、一度顔を出すとすごい勢いで昇っていきます。 まあ、綺麗だから許せるけど!?? ※ここで有益な情報を一つ 富士山ではトイレが各山小屋にしかなく、且つ50万人くらい登っている割には トイレが少ないのです。 しかも、見晴が良いので、立ちション便することも容易じゃありません。 そこで、必殺の対応として次のパターンをご提案申しあげます。 一言で言えば、ご来光の時間にトイレを済まそう!です。 ご来光は、明るくなって日が拝めそうになってから、15分くらい出てきません。 ですから、この15分を利用して大を済ませましょう!! まずは、並ばずにできますよ♡♡♡ |
|||
何やら気合い入れてますね。 ご来光を見た後ですので、気分がハイ になっているのは分かりますが。 |
|||
富士登山で大変な事は何かと言えば、一に気圧、二に気温、三に風でしょう。 この3つは平地に住んでいる環境と決定的に違う所なんです。 この3つがあるので、体調が悪くなって登れないケースが発生するんです。 しかし、俺たちと一緒に登れば、ある程度この3つの脅威を緩和できますよ。 さらに言えば、今どのあたりにいるか、もしくはあとどれくらいで着くか、 に関してアドバイスして差し上げられます。 |
|||
コミちゃん見事に頂上を制覇しました。 しかも、何か元気です。 五合目の時の元気とあまり変わらないみたいね。 さすが自主訓練の成果がでてますね。 |
|||
今年も頂上へ2回行っちゃいました。 見晴館から頂上まではおよそ500mの標高差がありますので、2回登るとちょっとハードですよね? eー部長も2回登っているのですごいと思います。 富士登山の勝負所は、ずばりこの最後の500mなのです。 疲労は蓄積しているし、気圧が低く、うっかりすると高山病になってしまいます。 意図的な呼吸をしましょうね。 一歩踏み出すタイミングで呼吸を1回します。 あまり空気が入って来ませんが、意図的に空気を吐くと空気は入ってきます。 この意図的な呼吸を実施することにより、高山病で動けなくなるようなことは防げます。 |
|||
おじさん隊も無事登頂成功! バックの火口もガスってたら全く 見えないのでこの映像も実は貴重です。 |
|||
今回は、素晴らしく晴れていましたので、辛い登りのご褒美にお鉢廻りを実施します。 木花咲耶姫命(このはな さくやひめのみこと)も今回は化粧をせず、スッピンで我々を迎えてくれました。 姫は通常、白いベールに身をまとっていますので、登っても何も見えない! なーんて事は普通ですからね。 |
|||
剣が峰にて写真撮影の為に並ぶ面々です。 100人くらい並んでいましたが、 日本人は並ぶのが好きですね! |
|||
やはり、登山客はかなり増えていますね。 今まで、測候所がある剣が峰(3776m)で写真撮影する為に、多少並んだ記憶は ありますが、100人以上並んでいるなんて・・・。 行列に割り込みはつきものです。 関東人は、割り込みがあっても現場では見て見ぬふりをしています。 そして、後になって、会社でランチをしながら、大騒ぎしています。 「関西から来た人に割り込まれたのよ! 信じらんなーーーい!!」 でも、今回はその関西から来た人が一肌脱いでましたよ!! 「そこ! 何、割り込みしとんねん。 ハイ。後ろに並んで!! がたがた言わない! ハイ後ろ!!」ってね。 |
|||
山カン夫妻の記念撮影です。 列が長くて、ここまで来るのに大変でしたね。 |
|||
お鉢廻りは90分もあれば1周できます。 大したアップダウンもありませんので、天気がよかったら是非行きましょう。 河口湖口・須走口頂上から半周すると、ここ剣が峰に到着できます。 何を隠そう、この剣が峰が日本最高峰3,776mだからね。 ここに来てこそ、本当の意味で富士山を制覇したと言えるでしょう。 |
|||
やっと出ましたe-部長! 俺たちと一緒にまたも2回登頂し 満足ですよね! |
|||
須走口の場合、3,000mから2300mまで砂走りとなっており 一気に直線的に下山できます。 かなり早く下れる代わりに足腰にかなりの負担がかかります。 でもねー、河口湖口の下山道に較べたら楽ですよ。 河口湖口の下山道は、硬い火山岩の礫が道に敷かれており 膝にすこぶる悪い道になっているのです。 その意味からしても、ここ須走口は優れています。 |
|||
そして、コミちゃんも元気一杯で 五合目に帰還しました。 旦那がちゃんと荷物を持ってくれたり 付き添ってくれたから登れたんだよね。 夫婦愛に乾杯です!! |
|||
五合目は、凱旋の場所だ。 厳しい下りで痛めた足を半分引きずりながら、菊屋の前まで行くわけですよ。 そこには、菊屋の婆さんがいてシイタケ茶を振舞ってくれます。 その茶の美味しい事!! 冒頭にも書きましたが、今回の富士登山は、天候が安定しており、 満天の星空 ご来光 好天のお鉢廻りができ最高であったと言えます。 特に、満天の星空を久しぶりにみることができまして、嬉しい限りです。 今年、登った人は富士山の良い所を全て見られたんじゃないかと思われますね。 でもねー、全くガスに覆われて何も見えない富士登山。 しかも雨が降っている。 且つ、雹まで降って。 しまいには、雷に襲われる。 台風の中、宿泊した見晴館。 等など、自然との触れ合いが重要かと思われます。 だから、富士登山は素晴らしい。 去年の富士登山と今年の富士登山は全く違いました。 恐らく来年も違うでしょうね。 来年はどうしますか? 1人でも登りたい! という人がいればご案内しますよ。 |