西伊豆斥候ツーリング 2009.12.27 マーガレットラインにはご覧の ような彫像がコーナー毎に 建っています。 全部写真に収めたかったけど 時間の都合で無理でした。 |
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今回のツーリングのきっかけは、バイクライダーのマスターの 発言です。 「俺たちさん、最近はどうなの?」
この発言には話のきっかけの言葉なので、何もないのですが、そこからがいけません。
「沼津まで輪行して西伊豆を下田まで行ったことありますか? 」だと。
何か魅力的なコースじゃない。
「下田まで行って一杯引っかけて踊り子号で帰るって良いんじゃない?」
うん、良いんじゃない。
「だいたいさー、あそこら辺は暖かいよ。」
ふーん。
「一番良いのが、魚が本当にうまいよ」
へー。
「旨そうな魚に出会うとやはり酒を飲みたくなるじゃない」
そうだね。
「バイクで来てるから、ぐっと我慢するんだけど、やっぱり我慢できないんですよ。
近くの安旅館かなんかの紹介を受けて、旨い魚をつまみにグッと飲むわけです。
こりゃ、旨いのがあたりまえだよね」
良いねーーー。
そういう訳で、斥候行軍を単独にて実施させて戴きました。
コース:JR三島駅(輪行)〜R136〜狩野川CR〜修善寺〜 R136〜土肥峠〜土肥〜恋人岬〜堂ヶ島〜松崎
〜マーガレットライン〜差田〜下田(輪行) 122km
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三島駅からずっと南下しますと、現れたのがこの 「伊豆中央道」です。 歩道も付いていたのでそのまま通行できたら ラッキーとばかりに走行していると 橋を渡ったトンネルにご覧の標識ですよ。 大八車は禁止だけど、自転車は良いんじゃない? |
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三島まで新幹線でちょっと贅沢に輪行し、AM9時に出発です。 しかし、今回のコースは「カシミール」でシミュレーションしてみますと 走行距離130km アップダウン数知れずという、一見超難関コースです。 このまま、全体行軍するのは、軍全体が壊滅しかねませんので 斥候行軍に行った次第なのです。 三島駅前で輪行解除していると、いつものように軟派されます。 おっつあんが近づいてきましたよ。 「自転車ってこんなに簡単に組み立てられるんだ!」 ええ、まあ。 「今日はどこまで行くんだい」 修善寺から土肥に抜けて海岸線を走って、下田まで。 「そりゃ大変だ。土肥まで行くだけでも。 全部で何キロくらい走るの?」 ええ、大体、130kmくらいですけど。 「土肥まで行くのにかなりの急坂なんで 脚力は大丈夫?」 としげしげと俺たちを見ます。 「それで、今日は一人で行くの?」 ええ、今回走った結果をもとに仲間と今度 また来る予定なんですよ。 「へえ、それじゃ今回は斥候なの?」 そうなんです、今回は斥候行軍なのですよ。 ですから、多少時間がかかっても、地形や お店などを調べねばなりません。 |
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暫く、交通量が多いR136を車と一緒に 走りますが、何か最初から いつも川が並行して流れているのが 気になります。 地図を見ると、修善寺までR136と並行 してるじゃない。 韮山の辺りで、もしやと思い土手に 登ると、何とサイクリングロード があった。 |
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いやいやー、今日も天気が良い。 適度の寒さで走っていて気持ちが良い。 伊豆半島は、車では来たことがあるけど、自転車では 初めてです。 車で走るのと自転車で走るのとでは全く違います。 車だとできるだけ、広く走りやすい道を選びますが 自転車だと、多少狭くとも車が走らない道を選びます。 でもねー。上記写真の「狩野川CR」を見つけた時は うれしかったね。 修善寺までは車通りの多い道を覚悟していただけに 快適なCRを走ってハッピーでした。 たまーーにすれ違うサイクリストとも笑顔で挨拶ですよ。 相手もハッピーな雰囲気なのか、笑顔です。 しかめっつらして走っている多摩サイの方々よ、 狩野川を走って心を和らげましょう! |
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船原トンネルです。(1114m) これを抜ければ、土肥の街へ すぐだと思いますが、 車が高速で走っているので かなり危険だし、この上には 峠がありますので 旧道を行くこととしました。 |
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今回は、一人旅にして初めてのコースでしたので 道に迷いました。 地図は持っていましたが、基本的には試行錯誤で 走っていますので、その新鮮味を久しぶりに 味わいました。 一番迷ったのが、修善寺から土肥峠へ行く道です。 基本的には車道を避け、川沿いに行きたいと思っていました し、メイン道路でなく裏道を行きたいと思っていましたので 道路標識もまともにありません。 数回、無駄な走行を余儀なくされ 苦笑しつつも楽しんでいる自分がそこにいました。 この、船原トンネルもそうです。 1kmくらいあるトンネルですので、自転車で走るのはものすごく怖い。 地図を見て決めていた事は、トンネルには行かず、峠越えの選択です。 ところが、その分岐が良く分からず気づくとトンネルですよ。 そこまで行って気が付きます。 ああ、あそこが分岐だったんだなって。 100mくらい下って、分岐に行き峠を行くこととします。 多少疲れても命が惜しい。 それ程、トンネルは怖いんです。 |
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そして、着きましたよ船原峠! (別名 土肥峠) これが、今年最後の峠かな? (と思ったら大間違い) しかし、この船原峠、静かで 良い所でした。 |
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そして12時頃やっと着きましたよ、峠に。 予定では、この時間に土肥に着いてなくちゃ ならなかったのですが、しょうがない。 でもねー、修善寺から土肥峠の登り。 ちょっと苦しいと思っていたのですが カシミールで見ると標高差600mくらいありますね。 急な登りじゃないんですが、ずーーーーっと 登っているんです。 戦友とは6人くらいとすれ違いましたが、彼らもよくやるよね。 そういえば今回のツーリングでは、すれ違ったサイクリストは いましたが、同じ方向に走っている人はいなかったね。 そんなに速く走りませんでしたので、このコースを行く人は 少ないのかなと感ぜられますね。 |
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恋人岬の風景です。 像の前には記念撮影する女子高生 がたむろしてました。 土肥の街からここまで 恐らく200mくらい登らねば なりません。 景色も良いし、彼女と来たら 最高だと思いますね。 |
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土肥からずーーーーっと登って到着するピークにこの岬はあります ので、立ち寄ったのは、興味が2割、休憩が8割です。 そういった、おっさんを激励してこそ、人間の気持ちが分かる 良い女になるんだぞ。 疲労困憊のおっさんは若い君たちの声援を受けることによって 20倍くらいの力を出すことができるのです。(そうですよね、e-部長!!) 俺たちとしては、この峠を越えて昼飯を食べ、余裕でゴールしよう と目論んでいたのですが。 そうは問屋が卸しませんよ。 |
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13時を過ぎましたので、そろそろ 昼食を摂らないとハンガーノック になりそうな雰囲気です。 小アジ寿司が有名なお店が あるようでしたが、見つかりませんでしたので ちょっと国道から入った所に あった「のんびりじゃ」に行くこととしました。 何か独特の雰囲気を持ったお店 でしたので、ついつい入りました。 |
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見知らぬ土地に一人で行く! これは冒険ですよね。 冒険なんて滅多にできるもんじゃありませんよ。 でも、今回のツーリングは十二分に味あわせて戴きました。 走行距離は問題ないのですが、アップダウンの強度が本当に 心配でした。 しかし、この昼食の時は心配しつつも旅心を堪能していた という方が正確でしょう。 地図を眺めながら、ツーリングの成功を確信していた おめでたい俺たちがそこにおりましたとさ。 まずは、堂ヶ島までのアップダウン及びトンネルでやられました。 坂を登りながらのトンネルは最悪です。 なかなか抜けられないし、車には一杯に抜かれるしで 生きた心地がしません。 |
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ものすごいアップダウンが続いる中で、 とあるピークに着いた時、ふと横を 見ると干物を天日干ししてました。 次回、車で来たらここの干物を 買おうかと思っています。 景色も良かったし・・・。 でも今日は干物は買えません。 これ以上、荷物を重くすることは 命取りになりかねません。 |
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ここまで来ると、自転車の世界というより、バイクや車の世界でしょう。 紀伊半島はでかいと、嘗て関西に住んでいた時に感ぜられましたが 関東だと、伊豆半島はでかかった。 車の通りも少ないし、自転車ツーリングの奴らも、1組くらいしかすれ違わない。 日没を考えると、ヤバそうな雰囲気をひしひしと感じながら 先を急ぎます。 |
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松崎の街を過ぎると 断崖を縫うように作られた道である マーガレットラインに入ります。 カーブに差し掛かると必ず彫像が 飾られているユニークな道でした。 じっくり、見たいと思いつつ、刻々 と過ぎゆく時間、迫る夕闇が怖かった ので、先を急ぎます。 |
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今思えば、ここ松崎あたりの民宿で1泊して、美味しい魚でも食べて 温泉に浸かったら最高だったのではないでしょうか。 今回の斥候ツーリングで良く分かりましたが、ここで一泊して 石廊崎経由下田へ抜けるツーリングをしたら最高かなと 思いますね。 海に沈む夕日もしっかりと海岸から拝む事もできますしね。 |
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ご覧のようなアップダウンの道がづーーーっと 続いていました。 |
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この頃は、アップダウンが続きすぎて多少は参っていましたが 日没を除けばかなり精神的には楽しんでましたよ。 滅多に車は通らないし、ここまで来ると自転車ツーリングする人も いません。 此処からが勝負じゃーーー!! |
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一日に3本しかバスは走っていません。 終バスが14時49分ですね。 ちょっと前に通り過ぎたバスが 終バスだったわけですね。 |
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このバス停の先から厳しい峠になるのですが、とりあえず撮影しました。 まさか、ここから300m級の峠が3発出現するとは思ってませんでした。 でもねー。 良い経験だよ。 人生もこんなもんじゃない!? しかし、これだけ厳しい環境を提供して戴いた西伊豆に感謝です!! |
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美しい光景ですよね。 でも、ここで思っていたのは日暮れが 近づく恐怖です。 今、自分がどこにいて、あとどのくらい走れば 良いのかが分からない状況。 この状況は辛いよね。 まして、単独行です。 |
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今、振り返ってもここがどの辺か良くわかりませんよ。 まさか、夕日を見るとは思っていませんでしたが、 何か美しい夕陽の情景が繰り広げられているわけですよ。 どこか分かりませんが、とある展望台で、セルフタイマー で撮影しました。 辛さが今一つ表現できていないのが残念です。 |
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怖いながらも、かなり高さがある橋の上に自転車を 停め、撮影ですよ。 0mとこの高さを行ったり来たりしている 俺たちは、何をしてるの? |
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高い所に架かっている橋ってrありますよね。 ここが、とりもなおさずそれで、感動的な風景が 広がっていましたので、ついつい撮影しました。 随分、南に来たなー。 民宿に泊まって、美味しい刺身かなんかを 食べながら一杯の飲みたいなーと つくづく思われます。 |
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辺りを赤く染める夕陽が出現しましたので 逸る心を抑えて撮影です。 その赤い世界に感動しつつ 来るべき暗闇が怖いですよ。 |
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素晴らしい夕焼けですね。 しばし感慨にふけっていましたが、この後に訪れる 夕闇に恐れを一方では感じています。 だってさー、この後も峠と言わしてもらいたい 坂が2発もあるんですよ。 恐るべし西伊豆です。 そうは言うものの、この西伊豆は素晴らしい所でした。 斥候を終えた今、いかにコースを組み立てるかに苦慮していますよ。 「峠ツーリング+温泉+美味しい肴」という命題をクリアする為には この西伊豆をどううまくアレンジしますか? |