Side-C 日本レコード会社ブルース&ゴスペル・シリーズ

「不滅のブルース・シリーズ」第1期

 CBS・ソニーは1968年に設立された歴史の浅いレコード会社であったためか、新しいことを逆手にとってロック中心のリリースをしていて、日本コロムビアが持っていた原盤権を所有していながら、ブルースのリリースには積極的ではありませんでした。ようやく1975年に「THE SPIRIT OF THE BLUES ON CBS・SONY」としてブルースのシリーズをはじめますが、米英で編集されたものをそのまま出すような形でした。第1期として8タイトル9枚、第2期として6タイトル7枚をリリースします。
 隠し玉というか目玉企画してRobert Johnsonのコンプリート集3枚組の発売が発表されていて、以下に載せたD・J・コピーにはRobert Johnsonの曲が3曲(日本初?)収録されています。
 「ブルース・ジャム・アット・チェス」の2枚は実は2度目の発売、Fleetwood Macのメンバーが参加しているため、1970年にロックものとして発売されていました。2度目の発売となったこのシリーズ盤の解説は無記名ですが、初回発売の桜井ユタカ氏のものがそのまま転載されています。
 Otis Rush盤は来日記念盤扱い。Cobra音源ですが、英国BLUE HORIZON原盤という裏技?的な手段でリリースされています。

※タイトルやアーティスト名などの表記は、ジャケットや解説の表記をできる限り忠実に記載するようにしています(入力ミスはご容赦下さい)。

YAPC-69(1975.非売品)
CBS・ソニー,不滅のブルース・シリーズ!D・J・コピー
THE SPIRIT OF THE BLUES
GOING DOWN ON THE BORDER BACK TO CHICAGO
解説:「ザ・ブルース」




SOPJ-94(1975.06.21.発売)
ファーザー・オブ・フォーク・ブルース/サン・ハウス
The Legendary
Son House
Father of Folk Blues
解説:中村とうよう


SOPJ-95(1975.06.21.発売)
ブルース・ビフォア・サンライズ/リロイ・カー
BLUES BEFORE SUNRISE/LEROY CARR
解説:三井徹


ECPJ-17(1975.06.21.発売)
ブルース・ジャム・アット・チェス Vol.1
BLUES JAM AT CHESS, CHICAGO Vol.1
解説:無記名


ECPJ-18(1975.06.21.発売)
ブルース・ジャム・アット・チェス Vol.2
BLUES JAM AT CHESS, CHICAGO Vol.2
解説:無記名


SOPI-20〜21(1975.07.21.発売)
ストーリー・オブ・ザ・ブルース Vol.1
THE STORY OF THE BLUES
解説:中村とうよう


ECPJ-19(1975.07.21.発売)来日記念盤
ジス・ワンズ・ア・グッド・ウン/オーティス・ラッシュ
THIS ONE'S A GOOD 'UN/OTIS RUSH
解説:日暮泰文




SOPJ-96(1975.08.21.発売)
パーチマン・ファーム/ブッカ・ホワイト
PARCHMAN FARM/BUKKA WHITE
解説:鈴木啓志


SOPJ-97(1975.08.21.発売)
アイ・アム・ザ・ブルース/ウィリー・ディクスン
I AM THE BLUES/WILLIE DIXON
解説:高地明